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藤田加工

より効果的なアルミ処理を目指すならSurTec650をご検討下さい

アルミ用3価クロメート処理剤SurTec650はアメリカ海軍が取得した特許に基づき開発された商品で、主にアルミニウムおよびその合金に使用される6価クロムフリーの化成処理剤です。RoHS指令やREACH規制などの環境規制に適合している、環境にやさしい処理剤で、6価クロムを使用するアロジン処理の代替処理として使用されます。

 RoHS指令は有害物質の使用を制限することで環境保護と人々の健康保護を目指すEU規制です。REACH規制もEUが制定した化学物質規制で、どちらの規制も6価クロムが該当します。亜鉛めっき後のクロメート処理も以前は6価クロムを使用していましたが、これらの規制により現在は3価クロメートが主流となっています。特に自動車部品等、海外に輸出するものに関してはすべてが3価に置き換わっています。

 SurTec650はアルミニウム素材に対してのクロメート処理において、これらの問題を解決する3価クロメート処理剤で、従来の6価クロム化成処理皮膜と同等の耐食性を持ち、塩水噴霧試験336時間をクリアします。以下にその特徴と用途・使用例を挙げていきます。

■ 特徴
・6価クロムを使用しない、アルミニウム素材用の化成処理剤です。
・浸漬、スプレー、刷毛塗りで使用可能です。
・淡青色から黄褐色の外観で、素材に近い色調となります。アルミの種類や処理条件によって変化します。
・塩水噴霧試験336時間をクリアし、6価クロム皮膜に匹敵する高い耐食性を有します。
 また、6価クロム皮膜にはない優れた加熱耐食性を有します。
・接触抵抗が低く、5000μΩ/inch2以下を実現します。
・塗装や接着のための下地処理として優れています。密着性を向上させ、長期間の耐久性を確保します。
・自動車部品や空調整備関連の業界で幅広く使用されています。
・航空機関連でも高い評価を得ている処理剤です。
・電気自動車(EV)や5G(第5世代移動通信システム)などの新しいマーケットにいても
 多くのプロジェクトが進行中です。
・MILスペックに対応した製品です。
・アルマイト封孔処理剤の代替としても使用可能で、耐食性の向上が望めます。
 従来の熱水封孔処理とは違い室温での処理が可能なため、加熱コストの低減につながります。
・マグネシウム素材への化成処理にも適しています。

■ 用途・使用例
・自動車・・・エンジンルーム内パーツ、インテリアパーツ、アルミホイールなど
・航空機・・・操縦ピットの操作パネル、客席モニターフレームなど
・新幹線・・・シート部品など
・船  ・・・無線機筐体、レーダーブレードなど
・建材 ・・・ドア、窓枠、導波管など

藤田化工株式会社では10年ほど前から航空機部品の処理をしており、お客様の認証を取得しています。認証された工程で処理を行うことで、安定した品質をご提供することが可能です。また各種分析装置も所有しており、処理液の不純物の測定や、皮膜の耐食性、接触抵抗などの分析も行うことができます。耐食性の確保が難しいアルミの2000番台やADC12等の銅が多く含まれる材質についても良好な耐食性を有する処理も可能となっておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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