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藤田加工

お客様の声 | 株式会社ホムタホールディングス

神奈川県小田原市に本社を構える「株式会社ホムタホールディングス」。システムコンサルティングやシステム開発を手掛けるIT事業、イベント・ライブを企画するエンターテインメント事業を展開しております。しかし2021年、同社は新たな分野に挑戦し、神奈川県中井町にて精密板金業を開始しました。製造業に乗り出した狙いとは?なぜ板金業に着目したのか?そして新規参入に当たってどのようなプロセスを経たのか。藤田化工と出会ったきっかけについても、代表取締役の本田武士様にお話を伺いました。

――ホムタホールディングス様がどのような会社か教えてください。

本田:当社の主な事業はシステム開発になります。独立する前はサラリーマンSEとして活動し、後に個人事業主になりました。2010年の法人化に伴い、SE時代の仲間などを社員として受け入れて本格的に事業化しました。

――なるほど。創業当初はどのような業務を行っていたのでしょうか。

本田: 元々は金融系のシステム開発が中心で現在も金融系のお客様が事業の大半を占めてますが、同時にもう少々小規模な開発も請けており、現在では製造業向け生産管理システムやCMSサイトの構築・処理をするアプリケーション開発など、様々な案件を手掛けております。

――システム開発会社を起業されたのに、なぜ精密板金やレーザー加工、溶接などの製造分野に進出されたのですか(SHARE Factory)

本田:確かに創業当初はシステム開発一筋を想定していたのですが、私自身が機械加工や製造現場に強い関心を持っていたこともきっかけの一つです。元々、車やバイクなどの機械いじりが好きで、学生時代から熱中していたんです。そういった技術的な趣味から製造現場への魅力を感じており、製造業とITをうまく融合できるのではないかとずっと考えていました。

――そういった経緯なんですね。ですが、製造業に参入するのは資金面などで大きなハードルがあったと思います。

本田:おっしゃる通りです。もちろん初期投資のための資金は必須ですが、幸い、国の補助金制度を上手く活用することができました。補助金によって、大型ベンダーや溶接機などの設備投資が可能となり、製造部門を本格的に立ち上げました。また、製造現場とITソリューションを組み合わせることで、一つのビジネスモデルとして構築できたわけです。

――補助金は新しいイノベーションを生み出す原動力ですから、若い起業家の方にも参考になりますね。

本田:現状ではまだ突破口が見えていないので、当面は既存設備を最大限に活用しつつ、新たなブランドの立ち上げや、多彩な製品展開を模索していく考えです。

――具体的にはどのようなブランドイメージを描かれているのでしょうか。

本田:先ほど申し上げた、車やバイクのパーツなどを第一弾として想定しています。私どもが強みを持つ”ITとものづくり”という点を前面に押し出したブランディングを行いたいですね。例えば、設計からデジタルデータを活用した製品など、他社ではなかなか実現が難しいとされるようなデザインでも、製造が可能な点にあります。さらに高い精度で小さなサイズまで対応できる柔軟さで新しい付加価値を生み出していくのが理想です。

――微細化や複雑形状への対応力が御社の大きな強みですね。

本田:ええ。お客様が希望されるデザインの加工も承っておりますし、自社デザインのグラフィックアピールも積極的に行いたいと思います。フットワークの軽さと細かい部分へのこだわりが、”モノづくり”への新しい挑戦につながっているのかもしれません。


――以前、板金のめっき・表面処理はどのように行われていたのでしょうか。

本田:基本的には外注ですが、そのときはあまり量(ロット)が多くなかったんですね。ですが、医療機器メーカーから製造から仕上げまでの一括発注の相談がありました。ステンレス製品なので最終的には表面処理が必要になるのですが、手作業の研磨だと見えない凹凸が残り、そこに不純物が残ってしまう恐れがあったんです。
 数も多かったため、電解研磨や化学研磨による表面処理を求められたのですが、なかなか条件に合う会社が見つからずにいました。私が配信しているバイクのYouTubeチャンネルきっかけで知り合った藤田電機製作所の斎藤さんにその話をしたら、「ウチのグループ会社でめっき・表面処理をやっているよ」と聞きまして、それが藤田化工さんだったんです。更に詳しい話を聞くと、藤田化工さんであれば、電解研磨や化学研磨に対応できるということが分かりました。

――斎藤を通じて、ご縁が生まれたことで課題を解決できる可能性が出てきたわけですね。

本田:ええ。その流れから、板金のめっき・表面処理をお願いしています。


――御社の製品に電解研磨がどうして必要なのか、そしてなぜ電解研磨を選択したのか教えてください。

本田:大きな理由として、手作業による仕上げの大変さがありますね。均一な仕上がりレベルに達しないことが、重要な要因の一つです。また、ステンレス製品は見えない凹凸に手の油などが入り込んで、黒ずんでしまうことがあるんです。これが電解研磨をすることによって、改善され全く黒ずまなくなりました。なのでステンレス製品には、手作業ではなく電解研磨、場合によって化学研磨が必要だと思いますね。

――めっき・表面処理を行った製品の仕上がりについてはいかがですか。

本田:他社に依頼していた時と比べると、藤田化工さんの仕上がりはくすみもなく、非常に安定していますね。製品の品質向上にむけて、どうすれば綺麗な仕上がりを実現できるのか真剣に研究されているという点が素晴らしいです。品質への並々ならぬこだわりが感じられますよね。

――ありがとうございます。品質面でお褒めの言葉をいただけることは、何よりの喜びであり、大きな励みとなります。現時点で何かお悩みはございますか。

本田:そうですね、今のところそういった事例は出ていませんが、大物製品は表面が白くなってしまい、特に左右や真ん中がぼやけるパターンがあるんですよ。もしそうしたケースが出てきたら、ご協力いただけると嬉しいです。

――承知いたしました。発生した場合は白化現象への対策を考えたいと思います。


――先日開催されたレブル(ホンダが製造するオートバイのブランド)ユーザーが集まる「合同レブルミーティング2024」イベントでの反応はありましたか。

本田:はい、バイクパーツには皆さん興味を持ってくださったようです。実際にバイクに取り付けた状態で展示したので、通りがかる人の目に留まっていたと思います。「これは一体何だろう?」と多くの人が興味深げに見ていました。イベント自体が自社主催のものではなく、参加型だったこともあり、うまく製品の魅力を伝えきれていない面があったのかなと感じています。

――まだ知名度の面で課題があり、魅力を十分にアピールできていないということですね。

本田:ええ、そうですね。自社主催のイベントなどで、しっかりと製品の特徴や自社の姿勢を訴求できれば、反応が変わってくるのではないかと考えています。まずは認知度を上げることが大切だと痛感しました。2024年の10月5日(土)には静岡県石廊崎で開催する「SJT-Save Japan Touring 2024」というバイクイベントを主催で企画しておりますので、しっかりアピールしたいと思います。


――今後、弊社に期待することはありますか。

本田:今までにない未知の仕上げ方法で、これまで以上の輝きを実現できたら面白いですよね。現状の化学研磨でも美しい仕上がりは得られますが、どうしても表面が些細な凹凸を残してしまいます。本当の意味で、鏡のようなピカピカの輝きを出せたら最高ですよね。藤田化工さんの品質に対する向き合い方や考え方を見ていると、期待せざるを得ないと思っています。

――期待に応えられるように頑張ります。本日は、お忙しい中ありがとうございました。

本田:こちらこそ、ありがとうございます。

株式会社ホムタホールディングス
神奈川県小田原市南鴨宮3-6-8 鴨宮南ビル 4F
https://www.homuta.co.jp/ja/index.html

SHARE Factory
神奈川県足柄上郡中井町久所357
https://factory.share-adv.jp/

YouTube ch.「チビ女の大冒険」
https://www.youtube.com/@ChibiAdv

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