設備
・引掛け(自動機) / 最大寸法 300×300mm
目的・特徴
・高い耐食性
無光沢ニッケルめっきは、ニッケルの被膜を鉄の表面に形成することで、鉄を保護する役割を果たします。ニッケルは鉄に近い金属ですが、鉄よりは空気や湿度に対して安定なため、鉄をさびから守る防食めっきとして行われます。また光沢ニッケルめっきよりも耐食性が優れています。
・下地処理としての機能
無光沢ニッケルめっきは、下地めっきとしてよく使用されます。はんだ濡れ性が光沢ニッケルめっきよりも良好で、耐食性を必要とするめっきの下地やはんだ付けなどにも利用されています。
・応力が低く柔軟性が良好
無光沢ニッケルめっきは光沢を出すために必要な添加剤の影響がないため、安定した皮膜が得られます。そのため、装飾用途ではなく機能用途に使用されることが多いのが特徴です。高速めっきに適しており、また、低い電着応力が要求される工業用の厚付めっきにも適しています。電着応力とは、めっき皮膜が基材に与える応力のことで、応力が高いと皮膜が剥がれる可能性があります。無光沢ニッケルめっきは追う直が低いため、安定した厚い皮膜を形成することができます。電気特性も光沢ニッケルめっきより優れていることから、電子部品にも使用されます。
当社の実績
弊社では、おもにバッテリー関係の部品に無光沢ニッケルめっきを行っております。バッテリー関係の部品には、高い耐久性や耐腐食性が求められます。無光沢ニッケルめっきは、その特性を備えており、部品の長期的な使用や厳しい環境下での耐久性を向上させることができます。今後もお客様のニーズに応えるため、技術の向上と品質の維持に努めてまいりますので、何かお困りごとがございましたらお気軽にお問い合わせください。